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Vol.35 『宇宙戦艦ヤマト』

劇場版 宇宙戦艦ヤマト DVDメモリアルボックス観賞映画振り返りコラム8回目は『宇宙戦艦ヤマト』。テレビ放映時には裏番組に『アルプスの少女ハイジ』や『猿の軍団』があって視聴率が伸び悩み、途中で打ち切り。その後、再放送で火がついて……などというのはずいぶん後から聞いた話で、テレビの初放映時からずっと好きで観ていたので、映画館で観られるというのが本当にうれしかった作品。確か上野の東急で観たと記憶しています。
劇場版ができたころには人気が高くなっていたのは理解していましたが、まさか徹夜組まで現れるとは思いもしませんでしたね。この映画がきっかけでアニメが市民権を得て、その後のアニメブームにつながったと言われていますが、この作品ではなく、次の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』がその引き金であったと私は認識しています。それも他の要素がからまってというのが正解かなと。


まあその話は次の機会にするとして、この作品は、描き下ろしこそありますが、基本的にはテレビシリーズのダイジェスト。地球の放射能汚染を除去するコスモクリーナーDを受け取るイスカンダルの話がテレビと違ったのは驚きました(この映画のテレビ放映時以降はテレビと同じになりました)が、それ以外は、よくこの時間に収めたなぁというのが第一印象でしたね。
科学的な部分であれこれ追求されたり、いろいろつじつまが合わなかったりする部分は多々ありますが、個人的には、そんなに目くじらたてて騒ぐようなことかなぁと当時思っていました。あくまでフィクションで、しかもアニメ。それに対して、ここが変!とか勝ち誇ったように言ってる人を見て、すごく不思議な感じがしましたね。つっこみどころ満載というのもわからなくはないですが(^_^;)
この作品の好きなところは、やはりヤマトそのものでしょうか。あの無骨な巨大戦艦が宇宙を飛ぶというだけで胸がわくわくしました。当時は当然コンピュータを使った作画などがあるわけではなく、すべて手書きの時代。その時代にあれだけこったディテールを持った戦艦をアニメとして動かしたのはすごかったと思います。
もちろんいま観たら、やはり1970年代のアニメだなぁという絵(けっこう劇画調)ではありますが、その当時はすごいなぁと思って観ていました。それまでのロボット物を含むSFアニメをみても、動かすことが前提のためか、やはりシンプルなデザインが多かった。宇宙船にしても戦闘機にしてもできるだけ線を少なくしてるのがありありとわかります。
逆に考えると、このヤマトの頃が、アニメ、特撮、そして映画といった映像の一大転換期の始まりだったなという気がします。最近ではよく“マトリックス以降”という表現がなされたりしますが、それ以前に1970年代の終わり頃が一つのターニングポイントになっていたのではないでしょうか。
その時代を生で感じられたことは、とても幸せなことだったんだなぁと、最近よく思うようになりました。


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おすすめ平均
starsハリウッドばりの迫力は見事。観る価値ありです。
stars邦画にしては善戦しているが・・・
stars若い人に観てほしい
starsこういう時代に…
stars戦争下の人々の気持ち

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