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『チェンジリング』 アンジェリーナ・ジョリー 来日記者会見レポート

クリント・イーストウッド監督最新作『チェンジリング』
本年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート
アンジェリーナ・ジョリー来日記者会見レポート
東宝東和では、1月30日(金)12:00より六本木アカデミーヒルズ49“タワーホール”にて2月20日(金)公開『チェンジリング』主演、アンジェリーナ・ジョリーの来日記者会見を開催いたしました。『Mr.&Mrs.スミス』以来ほぼ3年ぶりの来日に、ムービー30台、スチール120名を含む300名と、多数のマスコミの方々にご取材いただきました。
★着用衣装
ワンピース:ラルフローレン
靴:スチュワート・ワイツマン
アクセサリー:ミキモト
アンジェリーナ・ジョリーコメント
●入場時の挨拶
たくさんの皆さま、本日はお越しいただきましてありがとうございます。
この映画は私たち製作に携わったものにとって、とても意義深い作品になりました。本作に関われたことを本当にうれしく思っています。


Q:パートナーのブラッド・ピットとの二人同時のアカデミー賞ノミネート、また母と子の素晴らしい物語を描いた作品でノミネートされたことについてどう思いますか。また、この素晴らしい状況をお子さんたちとお祝いされましたか。
A:本当に素晴らしい一年になりました。本作には時間とハートをかけて臨んだので、ひときわうれしいです。二人同時にノミネートされたこともとてもうれしいことでした。
子供たちにはこの作品に出演したことは話していないので何もしていません。彼らは私は『カンフー・パンダ』にしか出てないと思っていると思います(笑)
Q:お子さんたちと接していて一番幸せなときは?
A:仕事から帰ったとき、朝起きたとき、日々いつでもどんなときでも幸せな瞬間を感じています。今回の来日での時差ぼけで、みんな朝早くから起きてしまい、朝から家族で遊んでいます。私はとても恵まれた環境にいると思っています。全てを失っても子供たちがいるだけで幸せです。
Q:演じたクリスティン役について
A:クリスティンは私の母にとても似ているとブラッドに言われました。普段はとても大人しいけれど子供たちに関することで何かが起きると、クリスティンのようにとても強くなる人でした。私も彼女は母に似ていると思いました。撮影中は母の写真を常にバッグの中に入れていました。
Q:クリント・イーストウッド監督は“1シーン・1カット”という撮影スタイルで知られていますが、監督の凄さを実感したシーンは? また、監督についてどういう印象を持ちましたか。
A:私は監督のことがとても大好きです。そして、とても偉大な方だと感じました。
スタッフ・出演者一人一人を尊重してくれ、優雅でとても優しい偉大なリーダーでした。彼のためなら何でもしよう、何でもしたいと思わせる人でした。
“1シーン・1カット”という撮影スタイルには最初はとても驚きました。しかし、そのスタイルのおかげで1分1秒が大事だという意識になり、現場の空気は常に緊張感が溢れており、みんな真剣に取り組んでいました。この映画はとてもエモーショナルな作品なので、同じシーンを何度も演じさせられるより、クリントの撮影スタイルでかえって良かったのだと思いました。
印象的なシーンや出来事はたくさんありましたが、クリントは監督としてどんなことも即決してくれ、とてもうれしかったです。どんな疑問や質問に対してその場で答えを出してくれるんです。
それも笑顔で! それに私はとても感動しました。
Q:本作の衣装はとても素晴らしいものでしたが、演じている最中に心掛けていたことは何かありましたか。またローラースケートで滑るシーンがありましたがそれについてのエピソードはありますか。
A:今回の衣装は20~30年代の女性のとてもエレガントなファッションです。当時の女性のシャイな部分を表現するために、帽子を深々と被りしました。この当時の女性を演じるにあたって、帽子がとても役に立ちました。
ローラースケートで滑るシーンはとても苦労しました(笑)。さすがにこのシーンは“1シーン・1カット”ではいきませんでした(笑)。撮影前に子供たちと一緒に遊びながら練習しました(笑)
Q:この映画で起きるようなことについて、社会活動に従事される立場での視点、母としての視点、二つの視点からご回答ください。
A:出演の依頼が来たときにいろんなことを考えてしまい、最初は断りました。でも、何かずっと引っ掛かるものがありました。この物語は、喪失がどういう意味を持つのかということを考えさせたり、一人の弱い立場の人間が大きな制度を変えてしまうほどの影響力を与えることができるということを改めて気づかせてくれました。私は、クリスティンのような女性にインスピレーションを感じます。彼女のような強い女性が、世界各地で迫害を受けている弱い立場の女性や子供たちの状況を変えてくれると思っています。
今回日本に来て、北朝鮮の拉致問題を知りました。演じた母親と同じような境遇にある拉致被害者のご家族に会ってみたいと思いました。
Q:この映画からどんなことを感じてほしい?
A:子供を持つ友人たちからは、同じ母としてとても感動したと言う感想をいただきました。でも色々な見方や考え方があると思うので、感じ方はそれぞれ違うでしょう。
一人の女性がこれだけのことができる、そして勇気を与えてくれる物語だということは、一つ言えるでしょう。
Q:あなたにはこれだけは信じて疑わないものはありますか。
A:これは1つだけではありませんが、世の中の色々な出来事に対して、戦うべきことは何か、そして何が正義であるか、常に考え、それに対して信念を持って私は戦います。8年間国連難民高等弁務官事務所の親善大使を務めていますが、迫害されている女性や子供たちのために少しでも役に立てるよう、信念を持って取り組んでいます。国連難民高等弁務官の緒方貞子さんは私のヒーローの一人です。
Q:ジョン・マルコビッチとの共演はどうでしたか。
A:彼はとても素晴らしく、知的な人でした。彼の長いスピーチのシーンがあったのですが、クリントは長いシーンが嫌いだから、演じたところでカットされると思っていました。でも、彼はそれを残したんです。その時クリントはジョンのことを「まるで蛇のようだね!彼の波長に飲まれてしまい、彼の思う通りにもっていかれちゃったよ(笑)」と言っていました。ジョンは催眠術師のような一面を持っていました(笑)
Q:子役の演技から刺激を受けたことはありましたか?また、撮影中彼らとどのように過ごしましたか。
A:共演した彼らはとても素晴らしい俳優でした。私の本物の子供を演じた子役は、撮影中現場に来ていた長男マドックスとプレステをやっていました(笑)。でも、もう一人の子役との撮影は大変でした。私が彼に対して乱暴に振舞うシーンがあったのですが、そのときはとても気を遣いました。彼が怖がらないように注意しました。彼に向かって怒鳴ったりお皿を投げたりするシーンでは、目の前に彼がいると見立てて、私一人で彼なしで演じました。休憩中も彼が和めるよう一緒の時間を過ごしました。
Q:撮影中気を遣ったこと、苦労したことは。
A:クリスティンは始めと終わりでは全然違う女性となりました。最後にはとても強く逞しい女性へと変わりました。物語が進む過程で時々強くはなるけどすぐに挫折してしまう、そしてそれを乗り越えても更なる挫折が待ち受けている、そういうアップダウンの激しい彼女の人生を上手く演じられるか、とても気を遣いました。
監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』『ミリオンダラー・ベイビー』
製作:ロン・ハワード『フロスト×ニクソン』、『天使と悪魔』、ブライアン・グレイザー『アメリカン・ギャングスター』
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー
撮影:トム・スターン『硫黄島からの手紙』
美術:ジェームズ・J・ムラカミ『硫黄島からの手紙』、『許されざる者』
衣装:デボラ・ホッパー『硫黄島からの手紙』、『ミリオンダラー・ベイビー』
出演:アンジェリーナ・ジョリー『Mr.&Mrs.スミス』、『ウォンテッド』、ジョン・マルコビッチ『マルコヴィッチの穴』
『チェンジリング』
2009年2月20日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!