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Vol.30 『チョコレート・アンダーグラウンド』

チョコレート・アンダーグラウンドマスコミ試写にて『チョコレート・アンダーグラウンド』観賞。携帯向けおよびインターネットアニメとして製作された作品に新作カットを加え、16:9の劇場向けとしてリファインしたアニメ。アニメーションの製作はプロダクションI.G.とトランスアーツですから、ビジュアルのクォリティはもう折り紙付きといっていいでしょう。ただ、これを携帯で観たら絵が細かすぎないんですかねぇ(^_^;)
独裁政権である健全健康党により発令された“チョコレート禁止法”。チョコレートの製造・販売・飲食、すべてが禁止され、法を破った者は投獄され、厳しく罰される……。大人たちは処罰を恐れ、抵抗する気力もなく、政府の言うがままの生活を送っている。こんなのおかしい! 2人の少年は、抵抗しない大人たちに代わり、政府に戦いを挑むのだった……。
簡単に書くとこのようなストーリー。


基本的には少年たちの冒険ものといった感じですかね。個人的には好きなテイストです。ただ、もうちょっとワクワクしたかったかなぁ。なんだろう。何かがジャマして、もう一つ感情移入できないという感じ。ストーリーはおもしろいんですけどね。
テクノロジーが統一されていない感じがするんですよねぇ。チョコレートを認識して取り締まるロボットが出てくるのですが、これだけが明らかにオーバーテクノロジー。素材としては非常におもしろいロボットなんですが、これだけが浮いている感じがします。これだけのテクノロジーがありながら、ほかは前時代というイメージがして……。
『天空の城ラピュタ』も時代背景は不明ながら、登場するメカやテクノロジーに統一感があって、独自の世界観がかもしだされてました。そこまで望むのはたいへんかも知れませんが、こうした架空の世界におけるファンタジーというのは、その世界を構築できるかどうかが非常に重要だと思います。そこがちょっと惜しいかな。
それにしても、自分たちが政治に無関心なうちに健全健康党に政権を握られてしまい、抵抗できない大人たちというのがなんとも情けなく、みんな素直だなぁというか……。責任を持って投票に行きましょう!というメッセージでしょうか(^_^;)
『チョコレート・アンダーグラウンド』は2009年1月31日から全国ロードショー公開です。


チャーリーとチョコレート工場
チャーリーとチョコレート工場 ロアルド・ダール ダニー・エルフマン ジョン・オーガスト

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stars意外な映画
starsちっちゃいおっさんに爆笑

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