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フォン・シャオガン監督『戦場のレクイエム』TIFF会見レポート

中国のヒットメーカーが語る!
『アジアが力を合わせればハリウッドに負けない』
フォン・シャオガン監督『戦場のレクイエム』TIFF会見レポート
2009年新春第2弾より、シャンテ シネ他全国にて公開の運びとなります、中国“国共内戦”を美化することなく史実の裏に隠された悲劇を描いた『戦場のレクイエム』が、第21回東京国際映画祭特別招待作品として上映されました。
上映に先立ち、フォン・シャオガン監督が来日し、10月23日(木)に六本木ヒルズの会場にて来日記者会見並びに舞台挨拶を行いました。
中華人民共和国建国前夜に起こった“国共内戦”を舞台に、戦うことの無意味さや人間のもつ強さ、はかなさを描いて2007年度中国国産映画として興行収入第一位を記録した話題作『戦場のレクイエム』が、第21回東京国際映画祭特別招待作品として上映され、監督のフォン・シャオガンが来日し、会見を行った。


もともとコメディ分野に高い評価を得ていたフォン監督だが、今回初の戦争映画に取り組んだ理由について、「理由は3つあります。まずは原作が素晴らしかったこと。男なら誰もが挑戦したい戦争映画をやってみたかったこと。そして得意のコメディ以外の作品に挑戦し、ヒットさせることで、周りを納得させたかったことです」と語った。
原作はたった3ページの小説を基にしたというフォン監督。「小説とは結末を変えています。短い原作ですので、当時の兵士たちの日記も参考にしました。彼らの日記は他のどんな文献よりも、映画にとって必要でしたから」と語った。
撮影前は、とても感銘を受けたという『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督と話し合ったようで、「彼は、戦争映画は大変だと教えてくれました。ジェギュさんも撮影準備が5ヵ月の予定が11ヵ月かかったようです。私も覚悟して撮影に臨みましたが、やはり大変でしたね」と感慨深く語った。
ここ最近、中国でも多くの戦争映画が作られる現象については、「確かに戦争映画は多くなりましたが、すべて時代劇としての戦争映画であり、現代の戦争を扱った映画は私の作品が最初になると思います。しかし、どんな作品にせよ、大事なのはストーリーですから」と、ドラマ性も高く評価されている本作ならではの自信を除かせた。
主演のチャン・ハンユーについては、「彼の役に対する情熱は素晴らしかったです。この作品の撮影を開始した頃、ヒットするのは難しいと言われました。女性に好まれる題材ではないし、スター俳優も出演していないからでしょう。中国ではちょうど同時期に大スターが共演する大作が公開されましたが、本作が年間第1位に輝きました。昨年の釜山映画祭ではオープニング作品として上映する機会に恵まれ、約7,000人の観客は誰1人帰ろうとせず最後には、暖かい拍手に迎えられました」と感慨深く、振り返った。
次回作は、日本・北海道ロケも行ったというフォン監督。「次回作は中国でお正月映画として公開を予定しているグォ・ヨウ、スー・チー主演のロマンティック・コメディです。前作の『女帝[エンペラー]』で来日した際に北海道に行き、その素晴らしい土地に一目惚れしました。撮影では、約100人ほどの日本人スタッフと仕事をしましたが、言葉の壁もなく、とてもスムーズに進行しました」と語った。
最後に、「日本、韓国、中国などアジアが力を合わせて一緒に頑張れば、ハリウッドに負けない作品ができるはずです。あまり遠くへ行く必要なんてないんですよ」と力強く語り、会場を後にした。
『戦場のレクイエム』は、ブロードメディア・スタジオ配給で、2009年新春に東京・日比谷のシャンテ・シネほかで全国公開される。
監督:フォン・シャオガン(『イノセントワールド-天下無賊-』、『女帝[エンペラー]』)
キャスト:チャン・ハンユー/タン・チャオ/ユエン・ウェンカン/タン・ヤン/フー・ジュン
2007年/中国映画/原題:集結號/上映時間:124分/シネマスコープ/ドルビー
デジタル/字幕翻訳:税田春介
配給:ブロードメディア・スタジオ
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『戦場のレクイエム』
2009年新春第2弾より、シャンテ シネ他全国にてロードショー