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Vol.20 『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮編』

天元突破グレンラガン1 (通常版)マスコミ試写で『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮編』を観賞。2007年4月から半年にわたってテレビ放送されたアニメ『天元突破グレンラガン』の劇場版。単なるダイジェストではなく30分以上にわたる新作カットの追加や、アフレコを収録し直すなど、劇場公開に合わせてクォリティアップをはかっています。とはいうものの、元のテレビアニメ自体のクォリティが高かったため、ここ描き足したな?とすぐわかるようなこともなく、違和感はありません。
最近はリアリティを重視するがゆえにアニメならではの動きをすることが少なくなっているロボットアニメ。CADを使って設計した戦艦やロボットが、コンピュータを使って計算された動きをする……リアルなんですけど動きとしてはつまらないというか、冷たい感じを受けることがままあります。
もちろん利点はあります。手描きではかなり難しい動き、たとえば、対象の周りをカメラがぐるぐる回るとか、対象が旋回しながら上に上がっていく……


ここにズームイン・ズームアウトを組み合わせたら、もう手描きではお手上げです。そういう計算でできる動きはコンピュータにまかせるのがいちばん。ただし、あっコンピュータで動かしてる……とわかってしまう正確な動きになるため、冷たい感じを受けるわけです。
いまや手描きのアニメはほとんどありません(まあポニョは全部手描きらしいですが)が、手描きかどうかではなく、物理的に無理な動きというのはアニメならではの表現方法だと思います。その点このグレンラガンは、突然出てくるドリル、それもいきなり巨大化したりという感じで、昔の物理法則を無視した動きをするロボットアニメ!という雰囲気。
『ゲッターロボ』などの合体ロボットって、絵ではできても実際の金属製の飛行機がああいう変形ができるわけがなく、それでも、そんなことは気にせずに観てましたよね。そういうノリだと思ってもらえればいいですかね。だからこそ動きもおもしろいし、画面全体にリズム感が出ますし、絵を追いかけているだけで楽しめる。映画でいうと『マスク』みたいな感じでしょうか。こういうアニメは好きです。
人類が地上から追い出され、地下で暮らしている未来世界。常に前向きな思考でぐいぐいひっぱるカミナと、どこか自分に自信が持てないシモン。この二人をうまく対比させながら、男として成長していくシモンの姿がうまく描かれていると思います。実はテレビシリーズを観ていたとき、カミナが主役のアニメだとばかり思ってたんですよね(^_^;)
それはともかく、クライマックスシーンはかなり熱くなります。よし!そこだ!行けぇ~!!という感じでしょうか。「シモン、お前のドリルは天を衝くドリルだ!」というセリフがありますがまさにその通り!!
すでに次の『螺巌篇』の製作も決まっているのは知っていたので、この『紅蓮編』はどこまでを入れるんだろう?と思っていたわけですが、ちょっと予想と違うところで終わりました。それが逆にいい終わり方になったし、『螺巌篇』がますます楽しみになりました。


天元突破グレンラガン 劇場版 前夜祭
柿原徹也, 小西克幸

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