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Vol.3 『父親たちの星条旗』

父親たちの星条旗遅ればせながら『父親たちの星条旗』観賞。太平洋戦争における激戦地、硫黄島での戦いを、日米双方から描いた2部作の1作目……と思っていたのですが、思っていた話とはちょっと違いましたね。
観ようと思っている映画の情報は基本的にシャットアウトしてしまうので、ポスターだけで「硫黄島を占領するまでの戦いが描かれるんだ」とばかり思っていたので、『ウィンドトーカーズ』のような話を想像していました。同じ俳優も出てるし(^_^;)


それにしてもクリント・イーストウッドはいい演出をするようになりましたね。私のイメージはやっぱり『ダーティハリー』『アイガーサンクション』といった、俳優イーストウッドという部分が大きく、監督としては『アウトロー』『ブロンコ・ビリー』の頃の荒削りな感じが印象が強いもので……。『マディソン郡の橋』『許されざる者』あたりを観ると、以前とはかなり違うなとは思うのですが、昔の印象のほうがやはり強いですね。
あまり評価は高くないですが、『ファイヤーフォックス』『アルカトラズからの脱出』『ハートブレイクリッジ』などの出演作も好きです。あと『ガントレット』とかね……他にも観てますが、こうして並べるとけっこうイーストウッドの映画は観てるんだなぁ。
それはともかく、先日沖縄へ行った際、ひめゆりの塔や海軍司令部跡を訪問し、戦争の傷跡に触れたばかりだったので、もう少しのめりこめるかと思ったのですが、この話はとうとう感情移入できずに終わってしまってしまいました。戦争の裏にあった人間ドラマとしてはいままで描かれたことがない部分ではあるのですが、硫黄島2部作というわりには硫黄島での戦闘が薄すぎる感じがします。
山頂へ旗を立てた者たちが英雄にまつりあげられる話よりも、硫黄島でアメリカ軍がどう戦ったのか? 日本との戦闘での激戦地の真実は?というようなところが観たかったというのが本音です。いい話ではあるんですがね。2作目の『硫黄島からの手紙』で思い切り泣かせてもらうことにします。
と、その前に……『ありがとう』を観るかどうか悩んでいる私……。


このコラムは2006/11/21にゴルフブログ「振り向けばカジュアルウォーターIII」に掲載されたものです。


君は英雄なんかじゃない
君は英雄なんかじゃない 斎藤哲夫

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