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Vol.216 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーマスコミ試写にて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観賞。六本木にあったブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパンは何回か利用しましたが、ディズニーの試写室は初めて。『ミッション・トゥ・マーズ』の公式応援サイト“火星移住計画”を作ったのはもう14年も前になりますか。月日が経つのは早いなぁ。
本作はマーベルの最新作で、昔風に言うとスペースオペラというジャンルに近い、SF冒険活劇です。巨万の富を得られるパワーストーン“オーブ”を巡り、一癖も二癖もあるメンバーが宇宙狭しと大活躍する物語。
主役は、地球からさらわれ、その後トレジャーハンターとなったピーター。彼が盗んだオーブを狙うのは、人間殺人兵器ガモーラ、宇宙最凶のアライグマ・ロケットとその相棒で樹木型ヒューマノイドのグルート。この4人に、彼らが投獄された刑務所で知り合う、妻子を殺された復讐のために生きるドラックスを加えた5人が、オーブの底知れぬパワーを狙うロナンとの戦いの中でチームとなり、宇宙の存亡を賭けた戦いに挑みます。


それぞれのキャラクターが個性的なため、映画の尺の中でその背景やキャラクターそのものの性格を描く必要があり、かなり駆け足というイメージもありますが、きちんとつかめるようになっていました。まあ、裏切り早っ!とか、本音ぶちまけ早っ!とか、あきらめ早っ!とか、信用するの早っ!とか、つっこみどころはけっこうありますが致し方ないところかと。
ただ、殺人兵器として育てられたガモーラがめちゃくちゃ強いとは思えなかったり、パワー型のドラックスがすごく頑丈に思えなかったりするのはちょっと残念。あと、ロケットがもっと毒舌キャラなのかと思っていたのにそうでもなかったなぁというのはかなり残念でした。せっかくそういう雰囲気を持っているキャラなのになぁ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

この物語が展開される星々の美術、戦闘機や宇宙船などのデザインとその動きはなかなか見応えがあります。『スター・ウォーズ エピソードIII』が公開されて以降、こうした大規模に宇宙を駆け巡る映画がほとんどなかっただけに、久しぶりに本格的な宇宙物のSF映画を観た!と感じる作品でした。そういう舞台での冒険を観ているだけでワクワクする感じ。
特に、ザンダー星がよかったですね。『スター・ウォーズ』で共和国の首都があったコルサントの映像を初めて観た時に近い感動がありました。もちろんCGなどを用いているわけですが、都市の存在感がすばらしくリアルに感じました。
さて、ストーリーについてですが、冒険活劇としてのおもしろさは、マーベルのコミックだなぁという雰囲気ですね。次から次へと話が進んでいくので、2時間があっという間ですし、中だるみすることもなく楽しめると思います。さきほど駆け足という表現をしましたが、良くも悪くもトントントンという感じでテンポよく進んでいきます。
地球からさらわれたという設定がもう少し膨らんでもいいかなぁという気もしましたが、あれ以上入れると冗長になってしまうかも知れないし、適切と言えば適切。その分を、さらわれたときに持っていたウォークマンから聞くことができる70年代のポップスで補っていて、それがけっこう効果的でした。
何せ、冒頭から10ccですよ。でもって、ラストはジャクソン5。その使い方の絶妙さ……でも、若い人達にはわからないかもなぁw
最後に、とても残念に思ったことを一つ。タイトル、もっとわかりやすくできなかったかなと。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。ぱっと覚えられない&長い、略せない……。こういうタイトルは文章に入れにくいんですよねぇw
最近宇宙分が足りないぞ?というSFクラスタの方にはオススメの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、9月13日より全国ロードショーです。今回は2Dで観ましたが、3Dだとクライマックスの戦闘シーンは迫力あるかも知れませんねぇ。
P.S.エンドロールでスタン・リーの名前がありましたが、なんの役だったかわかりませんでした……。
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